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やわらやさんの体においしい暮らし④実りの秋を堪能する&かぼちゃのチーズケーキ風タルト

私達の体は30キロ圏内でとれたものでできている

そろそろ秋も深まりましたね。食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋など、秋は気候も過ごしやすく、一年のはじまりの春とは違い、少し落ち着いていろんなことにとりくめる時期なのかな、と思います。わたしも出産を前に家の片づけや、店用の仕込んでおけるお菓子などのストック、少し早目の冬物の整理など慌ただしく過ごしています。せっかくお店の仕込みや、オープン準備、閉店掃除などがリズムよくできるようになってきたところなのに、産後はまたこのペースをつくるのが大変だなぁなんて思っています。

さて、秋といえば、収穫の季節でもあります。ごはんやさんをしていると、食材へのありがたさや、農家さんへの感謝を感じずにはいられません。うちで使っている食材のほとんどは綾町産または、宮崎県産です。安心な食材は簡単には手に入らない。東京で暮らしていた頃は本当にそう感じることが多かったです。だからこそ今は、本当に食材に恵まれた場所に住んでいるとつくづく感じることができます。自分や家族の体は30キロ圏内でとれたものでできている、まさに身土不二が体現できる場所なのです。

最近わたしたちも小さな畑を借りることができ、及ばずながら少しずつ作物を育てています。農家育ちのわたしは小さい頃、休日返上で農業を手伝わされるのが嫌で嫌で、『農業なんて絶対したくない!私は都会に住む!』と思っていました。それが今、こんな生活を好んでしているなんて夢にも思いませんでした。

家の近くに畑があると、うちで出た生ごみも自然のコンポストに。なんとなく生ごみをゴミ回収に捨てるのは気が引けていたのですが、土に還ると気持ちがいいです。ミミズなどの虫が増え、土を肥やして、またそこで食べる作物を育てる。小さな循環がわかりやすくていいなぁと思います。まだ『自分たちの食べものは自分たちでつくる』なんて、大それたことがいえるレベルにはなってないのですが、ゆっくりと自給が実現できればいいなぁと思います。それにはまだまだ農業の勉強をしなきゃいけませんね。焦らず、自然のスピードで学ぶことがたくさんあります。

 

山太郎ガニがやってきた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

畑だけでなく、最近では近くの川で山太郎ガニが採れます。宮崎に来てはじめて知ったカニです。小ぶりですが食味はズワイガニと変わらない?! のではないかと…(カニ通ではないのでなんともいえませんが)。カニみそもすごくおいしい。

息子が図鑑で調べたら「もずくガニ」という名前で載っていました。昔はこのあたりでたくさん採れたそうです。このカニだけでなくウナギなんかも採れたとのことですが、今では少なくなっているそうです。このあたりは下水道が整っていないので、生活排水はそのまま自然に戻っていきます。だから我が家では洗剤などにも気を使います。自分から出たものの先の影響を考えるのも大切だな、と田舎暮らしは教えてくれます。暮らすことが、自分の周辺の環境を守ることにも繋がればいいですね。

食べるものを意識すると、食材を意識します。食材を知ると、農家のことを知り、農業を知ります。するとその土地や環境を考え季節を感じることができます。そうすると失われていく自然や、壊れていく環境に目をむけるようになるのではないかと思います。ヨーロッパでは『その先にあるもの』を考えて購買活動をするそうです。消費者が未来をつくっているという意識があるからです。選挙の一票もそうですが、自分たちが社会を動かしているという自覚をもった生き方、暮らし方ができるといいな、と思います。

 

動物性を使わずさっぱり風味に・かぼちゃのチーズケーキ風タルト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

程よい酸味のさっぱり味。甘すぎない大人なタルト。

うちの畑でたくさんかぼちゃが採れました。かぼちゃのチーズケーキが食べたくなってつくってみたけど、クリームチーズを使うと、食べた後に体がどっしりした感じがするので、動物性を使わずに、おいしくって体にも軽いレシピをつくってみました。

 

かぼちゃのチーズケーキ風タルト

[材料](22センチ型)

(生地)

小麦粉90g

全粒粉90g

ピーナツバター10g

なたね油60ml

豆乳60ml

(フィリング)

かぼちゃ150g

水切り豆乳ヨーグルト150g

ココナッツミルク大さじ1

メープル大さじ1

小麦粉大さじ1

バニラエッセンス少々

 

[つくり方]

(生地をつくる)

小麦粉と全粒粉を均一にまぜる。別のボウルでなたね油と豆乳、ピーナツバターをまぜる。粉類と液体を合わせてヘラで硬めて、のばす。型に入れてフォークで小さな穴をつける。オーブンで200度で10分焼いた後、180度で15分焼く。

(フィリングをつくる)

かぼちゃを蒸して、皮以外の部分を濾しておく。他の材料を全部混ぜ合わせる。

(焼き上げる)

できたフィリングを、焼いておいた生地に流し込む。180度のオーブンで60分焼く。

 

 

ちくりん

滋賀県長浜市出身。16歳の頃から国内外を旅し、その後上京し、出版社に勤める。2013年に宮崎県に移住。現在は綾町でパートナーと一緒に“からだにおいしいごはん”をモットーに「やわらや」という屋号でケータリングなどをするかたわら、フリーの編集者、イベント企画などを行っている。編集した本には『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』『ほんとうにおいしいものはお店では買えない』『自分らしく輝くナチュラルコスメのつくり方』などがある。企画イベントは「アースデイ宮崎」を主催。

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