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発電所だってDIY 鎮西風力発電所・原野順二

できたのは、わかろうとしたから

 電気への愛が極まって、発電所をDIYしてしまった人がいました。
 佐賀県鎮西町に暮らす原野順二さんは、1989年に自分で小型水車をつくって自家発電を始めました。そして1995年にはソーラー発電を開始。惜しくも補助金に外れたものの、それにもくじけず自費で購入して、3kWのシステムを600万円で設置しました。さらに1998年には知人の紹介でデンマークに渡り、高さ約30m、出力150kWの風車を購入! 2年間のDIYでこれを建ててしまったのです。
 中学時代に真空管ラジオを自作していた原野さんは以前から、電気が持つ「光」と「力」に興味を持っていたのだそう。そして
「パワーに憧れて」
「まず行動。結果の上に次の答えがある」
「わかろうとしたからこうなった」
と、情熱の上に調査、行動、検証を積み上げてきました。あきらめず、惜しみなく時間を費やしてきたことが、カタチになったのですね。

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自宅裏の川を利用した自作水車による発電と自宅の屋根を利用した太陽光発電

25軒分の電気を発電中

 機械を長く使うためにはメンテナンスが必要ですが、原野さんは電気工事を生業としていることもあって、修理も自分でやっています。必要なパーツも自作。そしてなんと、30mの脚立を登って風車のメンテナンスしているというのだから驚かされます。
また、小型水力発電は水利権があってなかなか設置が難しいのですが、この川は昔から水車で米をついていたこともあり、生活に使っている場所におりる慣行水利権という許可で設置できたそうです。行政との話し合いが大切なんですね。
 現在は太陽光パネルも9kWまで増やし、一ヶ月の発電総量は約100kWh(風力約1万kWh、小水力約720kWh、太陽光約400kWh)。小水力と太陽光でできた電気は自宅で使い、太陽光の余剰分と風力の電気は売電しています。一般的な家庭の一ヶ月あたりの消費電力量をだいたい450kWhと考えると、約25軒分の電気をつくっていることになります。DIYもここまでできるというスゴイお手本ですね。

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